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【愛南ゴールド欧州初進出】欧州輸出のため愛南ゴールドの出荷作業を行いました

7月7日に、一本松ふるさと生活館で愛南ゴールド(河内晩柑)の欧州初輸出に向けての梱包・出荷作業を行いました。

欧州輸出概要

本輸出事業は愛南町だけでなく愛媛県やJAえひめ南と連携して行われており、既に欧州で高い人気を得ている高知県産の柚子に続く商材として可能性を秘める愛南ゴールドを欧州へ輸出するものです。
欧州で愛南ゴールドを展開していくにあたって、欧州販売向け専用の名称として「Misho」と命名・商標登録し、欧州初進出に挑みます。(注)「Misho」については、当ページ下【「Misho」について】をご覧ください。
出荷作業当日は農林水産省神戸植物防疫所の検疫官2名による登録園地の調査や果実検査、消毒や梱包の審査が行われました。その様子をご紹介します。

出荷までの流れ

①欧州に輸出するため、輸出用登録園地内で欧州指定の農薬を使用するなどの条件下で栽培を進めてきました(JAえひめ南満倉園地内)。出荷検査当日には、まずこの園地にミカンバエ等の害虫がいないかの現地調査を行いました。木から落ちた果実を割ってその中に害虫が潜んでいないか、木や果実の表面に害虫の卵がないか、などを検疫官が調査しました。

②園地での調査に続いて、一本松ふるさと生活館で果皮表面検査を行いました。検疫官の目で果皮に着色異常や害虫が潜んでいないかを1つひとつ細かくチェックしました。

写真で示した箇所のように果皮に穴があるものは、虫が中に入り込んでいる可能性があるため不合格と判断されました。

③果皮表面検査を通過した後、欧州が求める果皮表面の殺菌のため次亜塩素酸水溶液に浸して消毒が施されました。海外に害虫やその卵を持ち込まないように、徹底して検査や消毒が行われました。

④消毒後にはパレットに置いて扇風機で自然乾燥させました。タオル等で拭いて傷をつけたり毛が付かないように自然乾燥させるのがポイントです。

⑤乾燥させた後、欧州輸出用段ボールを使用した梱包作業を行いました。欧州初輸出に際してテスト的に出荷する100kgの生果を箱詰めし、側面には本ページ1番上のロゴシールを貼っています。また、欧州到着までの長旅で水分が飛んで目減りすることを想定し、少し多めに箱詰めしました。

⑥出荷準備が完了し、同日に欧州に向けて出荷しました。欧州へ輸出されたMishoは、今月7月末に愛媛県や町職員計4名が渡航して関係者にPRされるほか、小売店でのテスト販売や営業活動が進められる予定です。

欧州初輸出として出荷された100kgのMishoは、ドイツ・スイス・フランスの3か国で県及び町職員らによって営業活動やテスト販売に使用され、来シーズン以降の本格的な輸出への第一歩となります。これまで国内で人気の高まりを見せてきた愛南ゴールドが、欧州ではどう評価されるのか注目です。


「Misho」について

これまで愛南町は「愛南ゴールド」という名称で、日本一の生産量を誇る愛南町産河内晩柑の販売促進を行ってきました。しかしドイツ、フランスに知見を有するパートナーと愛南ゴールドの展開方法について協議を重ねる中で欧州への初出荷にあたっては、まずは果実のネーミングが重要であるとの意見をいただきました。
具体的には、
〇「Yuzu」の成功例から、極力短い単語とすること
〇ドイツ語、フランス語で発音しやすいことが重要
〇河内晩柑「Kawachi Bankan」は、両国とも発音が難しいためNG
〇愛南ゴールド「Ainan Gold」については、「Ainan」という言葉がフランス語で「エノン」という発音になり、否定的な意味を有する「Mais Non(メノン)」と似ているためNG
などの条件を満たす必要があるとの要望を受けました。

協議を重ねた結果、上の条件を満たす名称として「みしょう」が採択され、欧州向けには「Misho」で展開していく運びとなりました。

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