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【もう始まってます!】甘夏・河内晩柑の出荷の様子をお知らせします

3月に入り、愛南町の特産品である甘夏と河内晩柑の出荷が始まりました。今回、愛南町内の共選出荷場である「マルエムフルーツアイランド」と「第一マルエム青果」について取材しましたので、ぜひ最後までご覧ください。

マルエムフルーツアイランド

出荷について

甘夏を補完する前の画像

マルエムフルーツアイランドでは、農家個人で選果した甘夏や河内晩柑を平山にある出荷場に集めてから出荷を行います。
甘夏は2月に、河内晩柑は3月末を目途に収穫を終え、シーズン中に甘夏は約500トン、河内晩柑は約1,000トンを出荷しています。
その年の気象条件によって変動しますが、おおよそ3月には出荷が始まって4月で8割ほど出荷を終え、甘夏は5月中下旬ごろ、河内晩柑は5月末から6月には出荷が終了します。

保管の特徴

袋に入れられた甘夏の画像

マルエムフルーツアイランドは味にこだわっており、河内晩柑の味を追及した結果、3~4月の果実が持つジューシーさに重点を置きました。
その結果、果汁が豊富な3月末を目途に収穫を終えるようにしていますが、早期に収穫することで長期間の貯蔵による腐りが発生しやすくなっています。
そのため、河内晩柑や甘夏などの腐りを抑制するために果実一つ一つを特殊な袋に入れる、といったひと手間を惜しまずに保管しています。

第一マルエム青果

選果から箱詰めまで

選果作業を行う画像

愛南町広見にある選果場で毎週火曜日に出荷作業を行っており、果実の洗浄から始まり選果、箱詰めまでの一連の流れを一気に行います。
取材した日は約2,000箱分を箱詰めしていましたが、多いときには3,000箱を超えるとのことです。膨大な量の出荷作業を行うため、時には夜の8時まで作業を行うこともあります。
この出荷作業は4月末まで行われ、平均して毎シーズン約30,000箱の出荷を行います。

出荷作業

箱の積込み作業の画像

箱詰め作業が終わったら、出荷するための積込作業が始まります。
約2,000箱もある甘夏や河内晩柑を息の合ったコンビネーションで次々とトラックに運んでいき、約1時間ほどで全て積込みが完了しました。
出荷された箱は全国各地の市場に送られて、第一マルエム青果の柑橘を楽しみに待っている方の下へ届けられます。

生産のこだわり

マルエムフルーツアイランド

マルエムフルーツアイランド所長の山木仁さんは「私たちは自然のものを自然に返す、といった考えに基づいて有機肥料をふんだんに使った栽培に取り組んでいます。使用している有機肥料は独自に生産しており、魚粉やカニ殻(5~6種類)を原料としています。この有機肥料は人・樹・果実の三方良しとなっており、環境に優しいだけでなく味の良さに繋がっています。また、園地の水はけが良く段々畑であることや、海が近いため霜が降りず雪が積もるほど高所ではないこと、南東向きで日光によく当たるといった条件が揃っていることも、品質の高い柑橘が生産できている重要な要素です。今後も消費者のニーズに応じて果汁や香りを中心とした生産を積極的に行い、おいしい柑橘を届けたいと思います。」と、生産のこだわりと今後の展開について話していました。

第一マルエム青果

第一マルエム青果社長の松田昌治さんは「私たちが出荷する柑橘は、粉末にした魚肥を使う特別な栽培方法で生産しています。また、即効性と遅効性の肥料をうまく使うことで、1年間栄養が切れることなく元気な木が育つ環境を作ってきました。木が元気だと病気に強いだけでなく果実にしっかりと酸が入り、腐りにくくなります。酸が多いとすっぱいイメージがありますが、私たちの作る柑橘はただ酸が多いだけでなく後に引かないスッキリとした酸味と糖度がマッチした、上質な味わいに仕上げています。こうして長年培ってきた味・品質・腐りにくさが現在市場で高く評価されているため、非常に嬉しいです。これからもおいしい柑橘を作り続け、毎年楽しみにしていただいている方に届けていきたいです。」と、柑橘栽培の意気込みについて話していました。