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【作業の効率化と収量向上に向けて】河内晩柑低樹高化研修会の様子を掲載します

河内晩柑の剪定を行っている画像

10月19日(火曜日)に愛南町満倉地区にあるJAえひめ南研修圃場で、河内晩柑(愛南ゴールド)の木を剪定する技術を習得し、作業効率や収量の向上を目的とした研修会が行われました。

今回の研修会は南宇和高校農業科から3年生9名が参加し、授業とは違った環境で河内晩柑の勉強を行いました。研修会では樹高を切り下げることの必要性や剪定の要領について説明を受け、その後生徒たちは剪定用のハサミやノコギリを上手に使い、講習で学んだ内容を活かして生い茂った河内晩柑の木を剪定していきました。

樹高切り下げ・剪定の意味

河内晩柑の剪定を行う男女の画像

木が高いと脚立や足場を用意して収穫作業を行わなければならない場合も多くなり、地面に立って収穫を行うより効率が悪くなります。そのため、なるべく高い位置での収穫を避け、効率よく作業するために木を切り下げて低くしていきます。
また、樹形を整えて木の外側だけでなく、なるべく中まで日光が差し込むように葉の密度を下げます。さらに、上段と下段の2段に分かれるように剪定を行うことで着果率の向上も図ります。
それ以外にも、夏秋梢(かしゅうしょう)と呼ばれる上向きにまっすぐ伸びる枝や、枯れてしまった枝なども剪定していきます。夏秋梢は上に伸びて樹高を高くしてしまう上に、ほとんどの枝が来年の実をつけないため切り落とします。枯れた枝は黒点病(果皮に点々が出る病気)の発生源になるため、気づいた際に切り落としていきます。

講習会ではファーマーサポート研修生が活躍

河内晩柑の剪定指導をする画像

就農に向けてJAで研修を行い、技術習得に励んでいるファーマーサポート研修生が、今回はサポート役として研修に参加していました。研修生の唐田耕佑さんは、普段の研修で培ってきた技術や知識を、高校生に丁寧に指導していました。
枝を切り落とすときの判断材料や枝の切り方といった剪定の基本を指導しており、南宇和高校の生徒たちは真剣に耳を傾けて作業に取り組んでいました。

この研修会を終えた農業科の小林裕大さんは「この研修を通して知らない知識を学ぶことができたので、とても有意義でした。また、授業では先生の指導が終わった後には一人で黙々と剪定作業するため、こうした研修は新鮮な体験でした。3年生の時間も残り少なくなったため、今後の果樹の授業を一層頑張りたいと思います。」と話していました。
この研修以外にも、南宇和高校の生徒とは様々な場所、研修などで交流がありますので、随時お知らせしていきます。

ファーマーサポート研修生について(関連リンク)

ファーマーサポート研修生とはどのような制度なのか、またどのような活動を行っているかを記事にしていますので興味のある方はぜひ下記リンクをご参照ください。

このページの情報発信元
担当部署:農業支援センター
愛南町城辺甲2420番地
電話番号:0895-72-7311