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南宇和高校でグローバルGAP認証の継続審査会が行われました

令和5年2月10日(金曜日)に、南宇和高校農業科が取得している河内晩柑のグローバルGAP認証の継続審査会が行われました。

グローバルGAP(ギャップ)とは

南宇和高校は平成30年4月に柑橘類では全国の高校で初めてとなるグローバルGAP(以下「GGAP」という。)の認証を取得しました。このGGAPとは、食品安全・労働環境・環境保全に配慮した「持続的な生産活動」を実践している生産者または生産者グループに与えられる国際基準の認証制度のことです。この認証を受けるためには、農薬や水、土壌の管理や労働安全など多くの項目をクリアしなければならず、今回の審査基準となる「GGAP Ver5.2 青果物」では全220項目中、約200項目をクリアする必要があります。
GGAP認証を受けることで、国際認証を仕入先の条件としている国内外の企業に対する販路拡大が図れるほか、生産工程が明確化されることで経営改善が図れるなど多くのメリットが得られます。

審査会の様子

審査会では、南宇和高校農業科2年生で果樹を専攻している荒木雄斗さん、幸田七海さん、中谷渚さん、安田亜侑香さん、山田愛加さんと担当教諭2名の計7名が、令和4年4月から現在までの栽培~出荷の記録や農薬等の管理についての監査を受けました。
審査会は主に、
①教育訓練の実施記録、防除や収穫の日誌、出荷簿などの確認
②作業倉庫での農薬や機材の管理方法と園地での収穫・選果の作業風景の確認
といった流れで行われ、審査員からの質問には果樹班内での農薬担当・収穫担当・選果担当の役割ごとに生徒たち自身で回答していました。

審査の結果について

審査員から生徒に対しての講評では、「質問の受け答えが十分にできており、それぞれの担当分野に責任を持って取り組んでいることが伝わった。また、道具や薬品がわかりやすく安全に管理されており、作業場も清潔に保たれていたので、継続して取り組んでほしい。」と、高く評価するとともに今後の活動についての期待を話しました。
審査の結果については、軽微な記録漏れや検査結果の報告漏れ、農薬散布作業についての改善指示があったため後日該当項目の資料再提出が求められましたが、提出が確認できればGGAP認証の継続を問題なく行えるとのことでした。