南海トラフ地震臨時情報についてお知らせします
2021年05月27日更新
南海トラフ地震臨時情報とは
南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖までの南海トラフ沿いのプレート境界でおおむね100年から150年間隔で繰り返し発生してきた大規模地震です。
過去の事例では、想定される震源域の東側半分の領域で大規模地震が発生し、時間差を持って、残り半分の領域でも大規模地震が発生したことがあるほか、東側と西側で同時に地震が発生したこともあります。
南海トラフ地震臨時情報(以下、「臨時情報」とする)は、南海トラフ全域を対象に地震発生の可能性の高まりについてお知らせするもので、想定震源域内で大規模地震や地殻変動など異常な現象が観測された場合に、気象庁より発表されます。
臨時情報が発表される「異常な現象」とは
臨時情報が発表される異常な現象には、「半割れケース」「一部割れケース」「ゆっくりすべりケース」の3通りがあります。
半割れケース
南海トラフ地震の想定震源域内のプレート境界においてモーメントマグニチュード8.0以上の地震が発生した場合
(図:内閣府「南海トラフ地震の多様な発生形態に備えた防災対応ガイドライン」より)
一部割れケース
南海トラフ地震の想定震源域内のプレート境界においてモーメントマグニチュード7.0以上8.0未満の地震が発生した場合
(図:内閣府「南海トラフ地震の多様な発生形態に備えた防災対応ガイドライン」より)
ゆっくりすべりケース
ひずみ計等で有意な変化として捉えられる、短い期間にプレート境界の固着状態が明らかに変化しているような通常とは異なるゆっくりすべりが観測された場合
(図:内閣府「南海トラフ地震の多様な発生形態に備えた防災対応ガイドライン」より)
臨時情報の種別
臨時情報は、情報の受け手が防災対応をイメージし適切に実施できるよう、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」等の防災対応等を示すキーワードを付けて発表されます。
臨時情報発表の流れ
(図:内閣府「南海トラフ地震の多様な発生形態に備えた防災対応ガイドライン」より)
臨時情報が発表された場合の防災対応
臨時情報が発表された場合、国や県・市町村などから住民へ後発地震に備えるよう呼び掛けがあります。
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)が発表された場合
気象庁が、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表した場合、町は災害対策本部を設置し、国や県の指示により、以下の地域に避難情報(避難指示または高齢者等避難)を発令します。
事前避難対象地域 | ||
地域 | 住民事前避難対象地域 (避難指示発令区域) |
高齢者等事前避難対象地域 (高齢者等避難発令区域) |
内海地域 | 網代、魚神山、油袋、家串、平碆 | 須ノ川、柏、柏崎 |
御荘地域 |
- |
馬瀬の一部(僧都川と蓮乗寺川の間にある地域)、防城成川、赤水、高畑、尻貝、奥の谷、中の谷、高手、灘前、左右水、猿鳴 |
城辺地域 |
脇本、中玉、大浜、柿の浦、敦盛、岩水、垣内、東浜、中組、西浜、鼻前、鯆越、古月、日土、大寿浦、真浦、西真浦、新浦 | - |
一本松地域 | 満倉 | - |
西海地域 |
越田、弓立、小浦、樫月、船越、久家、下久家、樽見、大成川、小成川、福浦、麦ケ浦、武者泊、外泊、中泊、内泊 | - |
(注)この事前避難対象地域は、国の「南海トラフ地震の多様な発生形態に備えた防災対応ガイドライン【第1版】」(令和3年5月(一部改定):内閣府(防災担当))や愛媛県の「南海トラフ地震の多様な発生形態に備えた防災対応の検討に係る事前避難対象地域の設定に関する県指針」(令和元年10月:愛媛県)に基づき30センチメートル以上の津波浸水が、地震発生から30分以内に生じる地域を基本に定めたもので、今後、発令する避難情報も含めて見直しをする可能性があります。
関連ファイル
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒/巨大地震注意)が発表された場合
すぐに避難の必要のない方は、日常生活を行いつつ、日頃からの地震への備えの再確認やできるだけ安全な防災行動をとり、後発地震に注意した行動を取ることが重要です。
日頃からの地震への備えの再確認の例
- 避難場所、避難経路の確認
- 家族との安否確認手段の確認
- 家具の固定の確認
- 非常持出品の確認
できるだけ安全な防災行動の例
- 高い所に物を置かない
- 屋内のできるだけ安全な場所で生活
- 直ぐに避難できる準備(非常持出袋等)
- 危険なところにできるだけ近づかない
関連ファイル
関連リンク
愛南町蓮乗寺473番地
電話番号:0895-72-0131
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